日本の冬を越すための巣箱準備:越冬前にやること
蜜蜂は冬眠しません。気温が低くなると活動を抑えて蜂球を作り、互いの体温で巣内の温度を保ちながら越冬します。この時期に巣箱の状態が整っていないと、春を迎えられない群になることがあります。越冬前の準備は、翌年の養蜂の出発点でもあります。
貯蜜の量を確認する
越冬中、蜜蜂は貯蜜を消費して体温を維持します。重箱式巣箱の場合、越冬前に最低でも2段分の貯蜜があることが目安です。採蜜後に貯蜜が少ない場合は、砂糖水(濃度60〜70%)を給餌して補います。
給餌は気温が10度を下回る前に終わらせてください。気温が低いと蜜蜂が糖液を巣内に運ぶ活動が鈍くなり、十分に貯蔵できないことがあります。
通気口の調整と断熱
夏場に開放していた底板のスリットは、越冬前に半分程度まで絞ります。完全に塞ぐと結露が増えるため、わずかな通気は残しておくことが重要です。Lunar Redwoodの巣箱では、底板を差し込み式にしているため、開口量の調整が工具なしでできます。
断熱については、板厚35mmの重箱式巣箱であれば追加の断熱材は不要なケースが多いです。ただし、北日本や山間部で冬の最低気温が氷点下10度を下回る地域では、巣箱の外側に麻布を巻く方法が有効です。
木材の状態チェックと柿渋の塗り直し
越冬前は、巣箱の木材の状態を確認する最後の機会です。接合部の隙間、板材の反り、底板の腐食などを確認し、必要であれば修理または部品交換を行ってください。
柿渋の塗り直しは、蜜蜂が巣箱を使っていない状態で行う必要があるため、越冬に入る前の11月上旬が作業しやすいタイミングです。塗布後は3日以上乾燥させてから巣箱を戻してください。
越冬の準備は、やることが多いように見えますが、一つひとつ確認していけば難しくありません。今年初めて越冬を迎える方は、不安な点をメールでご相談いただければ、具体的にお答えします。