初めての採蜜:道具の準備から作業の流れまで
養蜂を始めて最初の採蜜は、準備が整っていれば思ったより落ち着いて進められます。重箱式巣箱の場合、採蜜の方法は巣枠式とは異なります。この記事では、初めて採蜜する方が当日に迷わないよう、道具の準備から作業の流れまでを順を追って説明します。
採蜜のタイミングをどう判断するか
採蜜に適したタイミングは、巣箱の上段の8割以上が蜜で満たされ、蓋蜜(巣蓋)がかかっている状態です。重箱式巣箱では内部を直接確認しにくいため、重さで判断する方法が実用的です。持ち上げたときに明らかに重くなっていれば、採蜜の目安になります。
秋の採蜜は9月下旬から10月が一般的ですが、越冬のための蜜を残すことが前提です。採蜜後に巣箱が軽すぎる場合は、給餌で補う必要があります。
当日の道具の準備
採蜜当日に必要な道具は、燻煙器・防護服・ハイブツール・採蜜用の容器(ステンレス製のバットや鍋)・ざる・布(さらし)です。燻煙器の燃料は麻布や松ぼっくりが使いやすく、煙が出やすいです。
防護服は作業前に全体を確認し、ファスナーや手袋との接合部に隙間がないかチェックしてください。蜜蜂は隙間を見つけて入ってくることがあります。
- 燻煙器(燃料:麻布または松ぼっくり)
- 防護服(フルスーツ推奨)
- ハイブツール
- 採蜜用ステンレスバットまたは鍋
- ざると布(さらし)
- 採蜜した蜜を保存する瓶
採蜜後の後片付け
採蜜後の巣箱は、蜜の残りを蜜蜂が舐め取るため、しばらくは巣箱の周囲に蜜蜂が多く集まります。これは正常な状態です。ただし、他の巣箱の蜜蜂が集まる「盗蜂」が起きることがあるため、採蜜後は巣門を少し絞っておくとよいでしょう。
道具は採蜜後すぐに水洗いしてください。蜜が乾くと落としにくくなります。燻煙器は完全に火が消えたことを確認してから片付けてください。
初めての採蜜は、うまくいかない部分があっても当然です。作業後に気になったことがあれば、次の採蜜に活かすためにメモしておくことをお勧めします。